Helpfeelでエンジニアをしているhata6502です。株式会社Helpfeelに入社してから1年半が経ちました。
弊社では、自社プロダクトであるGyazo、Scrapbox、Helpfeelを社員自身が使っています。Gyazoでスクリーンショットを共有し、Scrapbox上で議論を行い、HelpfeelでFAQサイトを用意して新入社員をオンボーディングしています。
私はGyazoもScrapboxも知らずに入社したぶん、プロダクトの使い方を模索することが自分の楽しみになっています。Nota Reborn Calendar 2022の貴重な一枠として、私のなかで半年以上定着している自分好みのプロダクトの使い方をまとめます。
GyazoやScrapboxの使い方を模索するために、GyazoやScrapboxを活用したミニアプリを新たに試作する方法をとっています。この方法なら、日常的に使いやすいか検証できるためです。このミニアプリを試作する環境がどのように整っているかについても、この記事に交えて紹介していきます。
Gyazoで自分用に「いいね」して検索する
TwitterやYouTubeで「いいね」したいものを見つけたときは、各サービスのいいね機能だけでなくGyazoにも残しています。TwitterやYouTubeでは「いいね」という気持ちをクリエーターに伝える機能ですが、自分用にまとめておくため「いいね」したい目的もあると思います。Gyazoに残しておくと後から検索できるし、各サービスでつけた「いいね」を横断検索することも可能です。
このためにGyazo APIを活用して、TwitterやYouTubeをGyazoで「いいね」する秘密の自作アプリを試作しました。
ツイートの本文やユーザー名、動画の説明文などの情報も含めてGyazoに残すのがポイント。他人のツイートに対して自分でGyazoのハッシュタグを付けたり、クリエーター名で検索できるようになります。
私が住んでる千葉県市川市のツイートをGyazoに残したときの様子。図書館でのイベント情報、近所なので見に行きました。
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「市川市」に対してタグ付けをして、関連するGyazoを検索するとこんな感じになります。市川市動植物園には行きたいと思いながらも、まだ行けていません。
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Gyazoはスクリーンショットアプリですが、文字だけのツイートも半ば強引に画像化してGyazoに残しています。なんでも画像化してしまえば、Gyazoは何にでも使えるようになります。
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この「いいね」するアプリは、TwitterやYouTubeだけでなく任意のウェブサイトでも使えるようにしています。いまでは自分自身の「いいね」がGyazoに蓄積されていて、恥ずかしいくらい個人の好みが可視化されてきています。
手書きで自由自在にScrapboxを書く
弊社には書籍購入補助制度があり、月5000円の範囲内で自由に本を購入して勉強できます。私はいままで本を読んだ経験があまりなく、実はエンジニア界で有名なO'reillyの本すら読んだことがありませんでした。しかし今年に入ってようやく、本を読んで学んでいこうと思うようになりました。
以前は遠くの公園やスタバに行って本以外のものに気をそらしながら読んでいたけど、いまは家で自然と本を読めるようになった気がします。その理由は、学生の頃のように手書きでノートをとる習慣に相乗りしたからかもしれません。
私は本を読むとき、タブレットで手書きのノートをとってScrapboxに貼り付けています。手書きなら絵でもグラフでも自由自在に書くことができるし、不思議と記憶に残って学習効率が高まりそうな気がするんですよね。さらにScrapboxのリンクをつなげていくこともでき、勉強を進めていくうちにリンクがつながっていくとうれしくなります。
これは『仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方』を読んだときの手書きノートです。こういうグラフをデジタルなツールで書くのは意外と面倒です。でも手書きならあっという間ですよね。自分用の学習ノートなので、必ずしも丁寧にグラフを書く必要はありません。
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手書きノートのススメについては、社内のScrapboxに書いて共有したりしていました。意見をもらえることもよくあります。なお、この頃は手書きノートアプリを試作していましたが、いまは既存の手書きアプリから画像を出力して、それをScrapboxに貼り付けています。私がやりたいことは手書きとScrapboxのリンクの共存であり、タッチパネルを使った手書き操作そのものを自作する必要はなかったためです。
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本を読んだ感想も、社内のScrapboxに残しています。社内のScrapboxの雰囲気については、niboshiさんによるScrapboxファンがScrapboxを作っている会社に入ると楽しい | Nota Advent Calendar 2021の記事がオススメです。
洗練されたHelpfeelのデザインに気づくことも
FAQシステムであるHelpfeelは現在BtoB (Business to Business) のSaaSですが、私はHelpfeelのエンジニアとして検証も兼ねて個人発信のHelpfeelを書いて一般公開しています。ただ私はGyazoやScrapboxほど頻繁に使っているわけではなく、時間をかけて記事を書いて公開したいときに使っています。最近では、AWS EC2 Macインスタンスの使い方を書きました。このように気軽には試行錯誤できない物の使い方を書いておくと、AWS EC2 Macインスタンスを使いたいと思っている他者のお役に立てるかもしれないと思って公開しています。
Helpfeelは本来BtoBということもあり、お客様の事業のブランドに合わせてデザインをカスタマイズする機能があります。それに倣って自分のHelpfeelも自分好みにHelpfeelをカスタマイズした結果、かえって記事を検索しにくいと感じることがありました。逆にいうと、いまあるHelpfeelのデザインが洗練されていることに改めて気づく機会がありました。
Helpfeelのデフォルトのデザインでは記事の検索結果は画面上に5〜6件表示され、5件目以降の記事はスクロールすれば見ることが出来ます。この検索結果欄のデザインをカスタマイズして、検索結果をスクロールさせず全件表示させてみました。検索結果の欄が狭いから、Googleのようにもっと広げて検索結果の記事を見通せるようにしようという目的です。この実験をしたのは入社して半年経った頃のことですが、検索エンジンといえばGoogleのようにネットサーフィンする使い方もあるだろう、という考えが残っていたのかもしれません。
しかしその結果、検索結果欄の下にあるよく見られている言葉や言葉のヒントが表示されなくなりました。
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諸説ありそうですが、5件目以降の検索結果を人間の目で眺めるよりも、その下にある「よく見られている言葉」や「言葉のヒント」を使って再検索してもらうほうがよいと思うようになりました。検索結果を全件人間の目で眺めていたら、それは検索システムとしてお役に立てていないのではと思ったからです。なので検索結果の欄が5〜6件だけ表示される現在のUIは洗練されている、と気づくことができました。
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日常に溶け込む使い方を模索していきたい
この記事で書いた自分好みのプロダクトの使い方は、どれも半年以上日常的に使っているものです。日常に溶け込んでいるため、記事を書くときに特別エモいエピソードを思い出すことはありませんでした。一方で、作った当初はとても良さそうに見えるものが、数週間経つと使わなくなったというものもありました。このような試作の話も、社内のScrapboxに書き残しています。
ここで、「Helpfeelらしい3つの性格特性」の1つである「Sage」を紹介します。
Sage
- 研究熱心、事実に基づく
- 嘘や扇動的なものいいを嫌い、真理を積み重ねることでよいものを作ることを重視しています。
(会社紹介資料 2022/9/12の25ページより)
私もこの「Sage」が目標の1つであり、いままで行ってきた「研究」としての試作をいくつかまとめました。またHelpfeelのエピソードでは「デザインをカスタマイズした結果、元のデザインの良さに気づく話」を書いてみました。しかし現段階では、自分好みで試作を楽しんでおり、「事実に基づく研究」には達していないと内心思っています。なのでいまは「Sage」を深く語れるほどではありませんが、これからも日常に溶け込む使い方を模索して、他の人にも知見を共有しながら、「Sage」を目指していきたいです。
一緒に試作を楽しみたい方募集中
さて、株式会社Helpfeelでは、事業拡大に伴い一緒に働くエンジニアを募集中です。私も1年半会社に在籍してきましたが、Gyazo、Scrapbox、Helpfeelすべてのプロダクトに対して、自分好みの使い方を思うぞんぶん模索できる環境が整っているのは間違いありません。開発するプロダクトを日常に溶け込ませたい方、自分でいろいろ試してみたい方にぴったりの会社です。
Helpfeelのエンジニアに興味を持っていただけたら、ぜひ下記のフォームからご連絡をください!